労災申請が大切な理由

経済基盤の確保

 まず、労災認定されると、国から補償給付を受けることができますから、被災者やご遺族の経済的基盤の確保にとって非常に重要なものになります。
 被災者が過労や事故で亡くなられた場合、そのご遺族には一時金のみならず、多くの場合、年金で補償給付を受け取ることができます。一家の支柱を失い、生計の手段を奪われた家族の今後の生活にとって、国から確実に支給される労災補償給付はとても重要なものです。
 また、労災認定がなされていると、多くの企業では、従業員が仕事が原因で亡くなった場合の死亡退職金や弔慰金として、通常の退職金より多額の支給をすることがあります。それだけなく、訴訟までしなくても話し合いにより、国から受け取る労災補償給付とは別に、示談金が支給されることがあります(ただし、この示談には弁護士に相談することが大切です)。イラスト
 過労や事故で休職を余儀なくされたり、後遺障害を負った場合でも、国からは労災補償給付を受け、企業には労働能力を失ったことの補償をしてもらうことができます。また、労災認定されていれば、治療のための休職期間中に会社が解雇することは許されず、賃金も全額受け取ることができます。
 このように、労災認定は、被災者や遺族の経済的基盤の確保という重要な意味があります。

経済基盤の確保

 しかし、ご家族を失ったご遺族にとって労災補償に向けて動き出す意味は、何も国から労災補償給付を受給したり、企業から補償を受けてもらうだけに留まりません。
 労災認定に向けた調査を通じて、通常は家族にはよく分からない仕事の実態を解明し、ご家族がどうして亡くならなければならなかったのか、その本当の軌跡・理由を知ることにつながります。
家族が自殺されたような場合、ご遺族にとっては、どうして自殺を選ばなければならなかったのか、情報がなく、ただ戸惑うしかないことがあります。仕事が原因であるにも関わらず、ご遺族の多くは、結果的に自殺を阻止できなかった自分を責めておられます。
 ですが、労災認定に向けた調査を通じて、仕事が原因でうつ病などの病気にかかっていたことを知り、自分の意思で死を選んだものではなかったことを知ります。そして、うつ病などの精神障害は、たとえご家族であっても、精神医学に詳しい訳ではないので、そのサインに気付くことは非常に困難なものなのです。このことは、労災基準自体にも言及されています。決して、ご自分を責めないでください。イラスト
 被災者の軌跡を辿り、調査を通じてその実態を知り、仕事が原因で亡くなったことが明らかになることは、ご遺族の被災者への弔いとなり、ご遺族の再生にとっても大きな意味を持っていると考えています。
 また、自分自身が仕事で病気や怪我を負われた方にとっても、なぜ自分がこのような状況になったのかを捉え直し、企業の安全管理のあり方など問題の所在を知り、理解することは、新たな一歩を踏み出すためにとても有益だと思います。

    

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